今回のフェスティバルは、世代やジャンルや国を超えて多くの人が集まる場を作りたいという願いを込めて、日本と韓国の演劇統括団体が主催する初めての事業です。内容も、演劇公演だけでなく、ロビーでは小説や詩の朗読、音楽コンサート、舞踊、シンポジウム、また韓国の舞台のビデオ上映なども企画しました。日本演出者協会では、日本と韓国の演劇交流のために1992年より韓国演劇協会と共に『日韓演劇人会議』を始め、隔年おきにお互いの国でシンポジウムや演劇を含めた文化を見合う事業を続け、1999年から始めた『国際演劇交流セミナー』では、《韓国特集》を毎年実施することを基本方針とし、既に20人以上の演出家、劇作家が来日されています。また、交流をよりいっそう拡大し、具体化するために、両国それぞれ7団体による《日韓演劇交流センター》を提案し、2002年より隔年おきにお互いの国の『戯曲翻訳リーディング』を行なってきました。この経過の中で、日韓ともに国民レベルでの交流をさらに深める必要を感じ、今回の『日韓演劇フェスティバル』を企画しました。「語りたくても語る場を持てなかった」在日の演劇人、文化人、特に若手の参加、協力も実現しました。 皆様のご来場を心よりお待ちしています!